住職のつぶやき

塔婆

お施餓鬼の塔婆を書き始めた。昨年のお盆以降に亡くなった新盆精霊の塔婆から。ご戒名を書きながら亡き人を思う。(Tおばあちゃんはお盆に行くといつも満面の笑顔で迎えてくれて嬉しかったな)(Mさんはいきなり自分の葬儀の相談に来たんだったなぁ。あれからもう五年以上か。)(ご近所のおばさんがまた一人いなくなった)などなど。長年責任役員を務めてくれた叔父も新盆精霊だ。母方の最後の伯母も今年だった。認知症が進み短期記憶に障害が出て、すぐに忘れてしまう。施設に入ってから「誰も来てくれない。」と来てくれた記憶が残らない伯母は悲しみ、やがて鬱症状が出てきた。「死んじゃいたいわ。」会いにいくと冗談ともつかないことをいう。そして、いきなり末期がんが発見されあっという間にこの世を去った。若くして長男の嫁となり、商売をやっている家でずっとがんばってきた人だった。仏さんが「もういいよ。こっちにおいで。」と呼んでくれたのかなと思ったりする。

イギリス

イギリスが国民投票の結果EU離脱を決めた。世界中がびっくりしたと思う。世界大恐慌の幕開けとかとも言われている。でも、私がそれよりももっと驚いたのは国民投票の結果が出た翌日のイギリスでの検索ワード1位が「イギリスがEU離脱するとどうなるのか?」2位が「EUって何?」だったということだ。検索した人は投票しなかった人たちだよね。きっと・・・。たぶん・・・。

静寂権

昨晩、厚木・秦野中井間の東名高速が工事のため通行止めになった。夜中12時、ふと気づくと県道を通る車もほとんどなく寺の周りは静寂につつまれていた。両親が「東名高速が開通した当初はうるさくてしばらく夜眠れなかった。」と言っていた意味がよくわかった。

今、近所で第二東名、246バイパスの工事が進んでいる。道路の為に移転させられる家は気のどくだが、補償をもらって静かなところに引っ越せるだけまだいいかもしれない。近所に家がなくなり道路の傍に騒音だけ押し付けられとり残される家はもっと気の毒だ。『日照権』はあるのに『静寂権』が無いのは何故だろう。

梅仕事

一昨日から梅仕事。庭で採れた全部で10キロほどの梅を梅ジュース、梅干し、梅酒にした。「申年の梅は縁起が良い」という言い伝えがあるそうだ。平安時代に疫病が流行した際、村上天皇が梅を使って人々を救い、自分の病気も梅で治癒した、など諸説あり「申年の梅は薬になる」と珍重されてきたそうだ。(by読売新聞)梅ジュースが美味しくできたら今度のお施餓鬼(8月4日)で来てくださった方々にふるまおうと思っている。「おいしくな~れ、おいしくな~れ」

風邪

「馬鹿は風邪ひかない」でも「夏風邪は馬鹿がひく」というわけで先週からずっとかぜっぴきだ。のどがいがいがするなぁから始まって、咳が出るようになって、鼻声のまま今に至る。「熱が出ない風邪が一番嫌い」と言ったのは学校に通う姪っ子。私に似て、すきあらばさぼりたいのだが小心者でできない。サボるための「発熱」という免罪符が欲しいのだ。風邪だから体力つけなきゃともりもり食べて、体がだるいと言ってほとんど動かない。結果、出荷前の家畜のようにまるまるしてきた。「体の節々も痛いし、実はインフルエンザで熱が出ないだけじゃないかな?ほら、予防接種受けてるからさ。」とか色々言ってみても家族は誰一人聞いていない。

ヘイトスピーチ

川崎でヘイトスピーチのデモの企てを反対派が阻止した。いじめっ子の暴挙を一般の子が団結して阻止したような感じがして何だかすごく嬉しい。そもそも何のためにヘイトスピーチをするのかわからない。私は差別的発言を聞くことも差別を目にすることもなく育ったので日本国内の差別の存在すら知らなかった。なのでそういう感覚は全くない。差別する意識は教え込まれることで形成されると思っている。だから子供に伝えなければ差別はなくなっていくのではないかと思う。・・・と全宗教連の差別を考える勉強会で言ったら、無知にもほどがあるとえらく怒られた。そういう臭い物に蓋をするような考えがあるから差別がなくならないんだと。そうかなぁ・・・自分の経験からそう思うんだけど。