住職のつぶやき

花粉症

花粉症の季節になると普段でもいささかポンコツ気味の副住職がかなりポンコツになって使えない日々が続く。カレンダーにメモするのに違う月に書いてしまったり、渡さなければいけないものを忘れたり、お檀家様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。

そういう私も8~9年ほど前までは毎年花粉症でどうにもならないポンコツとなっていた。どのくらいポンコツだったかと言うと、30年以上も前になるがまだ新入社員だった頃、上司に社外へお使いを頼まれた時に「(花粉症で)こんな状態の私に外へ行けと言うんですか?!」とくってかかったことがある。花粉の季節になると鼻水との戦いに敗れ耳がおかしくなり耳鼻科に通うそんな毎年だった。

ところが、父の後を継いで住職となり寺に入って毎日仏さんを拝むようになって二年目ぐらいだったか、花粉症のシーズンに鼻水のかわりに咳が激しくでて喘息のようになった。そして、次のシーズンから花粉症はほとんど無くなったのだ。

仏さんのご利益なのか単に年を取ったからなのかはわからない。ただ、花粉症で苦しんでる方々、こんな風に突然症状が軽くなることもあるのです。希望を捨ててはいけません。でも、これだけ花粉症の人が多いのだから国をあげてどうにかするべき課題だと思うのだがどうだろう。

確定申告

終わった。やっとできた。もう30年近く毎年やってる事なのに「なんでもっと早くやらなかったんだろう」と例年のごとく思いながらようやく終わった。『確定申告』去年は「どうせ納めすぎてる分を返してもらうんだから締め切り過ぎてもいいや。」と確信犯で遅れて提出。すると市民税とかが高いままいったん払わなければならなくなり、その後還付してもらうという無駄な作業をしていただくこととなって申し訳ないことになることがわかった。なので今年はちゃんと出そうと思っていたのにまたぎりぎり。「なんのためにマイナンバーふったんだよ。税金欲しいなら全部勝手にやってもってけ!」誰にともなく悪態をつきながらの作業となった。こうして文章にしてみると自分のダメさがよくわかってつらい。でも、締め切りに間に合ったことでよしとしよう。

ご朱印

昨今のご朱印帳の流行で当山のような小さな寺にもご朱印をもらいに来る方がいらっしゃる。子供の頃から字が下手で中学の時にはクラス三大悪筆の一人と言われ、高校時代の友人は私が塔婆を書いていると聞くとのけぞって驚く。ご朱印をもらいにいらした方には「書き慣れてないので時間がかかります」「字は下手です」とおことわりをしてから書いている。私の下手な字だけでは申し訳ないので、この間可愛いお地蔵さんの絵のハンコを作った。できあがった日に偶然にもご朱印をもらいに見えた方がいた。いつもの通りお参りしてから客殿でお茶を飲んでお待ちいただいた。書き上がったご朱印帳をお返しすると千円札を一枚出されお帰りになった。私はお布施をいただくように受け取り本尊さんの前のお賽銭と一緒に納めた。(千円も置いてかれるって珍しいな。所願成就されますように)

それから5日。ふと思った。(もしかしてお釣りが必要だった?)お布施だと思ったのでそのまま受け取ったが、出された方は『料金』として300円(なぜかたいていの方が置いていかれるのがこの金額)と認識されてたかもしれない。と今さらながら気づいた。

お釣りが必要だったとしたらごめんなさい。また、いらしてください。お釣りお渡しします。その時はあのご朱印帳忘れずにお持ちください。

新年

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

今年も例年通り年越しのお経をあげながら新年を迎え護摩を奉修しながら夜明けを迎えた。今年はとても気持ちをこめて護摩がたけたように思う。先代に代わって10年たってようやく慣れてきたのか・・・。護摩の後、本堂に残る香りが好きだ。この香りが残っている間にお参りに来てくれるといいのになどと思ったりする。二日は夫の実家に新年のご挨拶に。96歳になる母が一生懸命用意してくれた手料理をいただく。元気でいてくださって本当にありがたい。不出来な嫁は手伝いにも行かず、たいして美味しくもない通販のおせちを送ってうしろめたさに蓋をしている。三日は朝からテレビにかじりついて駅伝。甥、姪の母校である地元の東海大学を、妹の母校(明治)、従兄の母校(早稲田)、甥の母校(青学)を気にしつつ応援。東海大学が優勝して大変嬉しい。穏やかな三が日を過ごせたことに感謝。幸多き一年となりますように。

 

10年

先代、常善和尚が亡くなり私が三光寺の住職となってまる十年が経ちました。なんとかやってこられたのは仏様のご加護と何といってもお檀家の皆さま方のお力添えのお陰と深く感謝いたします。

不勉強でわからないことも多くくじけそうになっていると不思議なことにお檀家さんが遊びにきてバカっ話をして慰められたりしました。入院してこのまま寝たきりになってしまわれるかと思っていた高齢のお檀家さんが懸命のリハビリで動けるようになる様子には本当に励まされました。様々ご寄進くださった方、お地蔵さんのお帽子とよだれかけを無くなりそうになると届けてくださる方、折りあるごとにしきみを届けてくださる方、お墓に柄杓置きを作ってくださった方、・・・色々な方に支えられて10年がたちました。開宗1,200年記念行事のため本山から依頼された志納金も一回のお願いで目標額を集めることができました。心からお礼申し上げます。

これからも真摯につとめを果たしていく所存です。お力添え賜りますようよろしくお願いいたします。

歳末助け合い募金

今年も歳末助け合い募金を伊勢原市仏教会で行っている。午後の暖かい時間、2時間ほどのご奉仕だが例年と違って今年は苦ではない。いつもなら晴れて穏やかな日でもちょっと日が傾いてくるともう寒くてたまらない。なのでヒートテックを着込み、体にカイロを張り付けて防寒対策をしての参加だが今年は全く必要ない。すごく暖かいのだ。こんな年もあるんだ。自然は私たち人間の上をいく。ありがたい想定外に感謝。

足をとめてご喜捨くださった方々にも感謝。