住職のつぶやき

台風19号

台風19号で犠牲となった方々のご冥福をお祈りいたします。また被災された皆様こころよりお見舞い申し上げるとともに一日も早い復旧をお祈りいたします。

今回の台風がきた週末は実は高校時代の友人と三十数年ぶりに旅行に行く予定でした。それはもう修学旅行前の子供並みにワクワクしていて「台風が来る」と聞いても「来る前に現地入りして台風の間は宿で飲んだくれてればいいじゃん。」と台風が来る前の晩に現地入りする予定に変更したりしておりました。ちなみに一緒に行く予定だった友人は医者と社会福祉士という一応それなりの知識や判断力のある人たちです。それはもう行く気満々で支度していたのですが、夕方、鉄道各社が計画運休を発表するに至ってようやく現実を見始めました。「留守宅はどうなる?」旅行に行きたいという欲望がかき消していた一番の問題が頭に浮かんできました。「心配だからやめよう」出発5時間前にようやく決断したのでした。風雨が強まり、裏を流れる渋田川の水位が上がり、避難指示が出て、いつ避難しようかと考えながら出かけないでよかったと心から思ったのでした。ホテル代等キャンセル料を払って「欲望は判断力を狂わせる」ということを身をもって学びました。

この異常に大きな台風は地球温暖化などの環境汚染の影響なんでしょうか。私たち一人一人が少しずつ努力することでこういう災害を何とか防ぐことはできないのでしょうか。やはり私たちはお金を儲けたいという欲に目がくらんで環境問題に目を向けていないのでしょうか。

 

How dare you 

国連本部で行われた「気候行動サミット」での16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんの環境保護を訴えるスピーチが話題になった。強い口調で環境問題への取り組みの不十分さを訴えるその姿に共感して子供たちが色々な場所でデモを行ったという。

中学生の時だったか小学生だったか、光合成によって酸素が作り出されることを学んだ時に先生に「植物が無くなったら酸素が無くなって人間も死ぬのか?」と質問をしたことを思い出した。高度成長期で身の回りから山が消え畠が消え人工物がどんどん増えてきている時だった。先生は「そんなことはありえない」といった。そういうものなのか。と素直な私は思った。

今の子供たちの危機感はその比ではないのだろう。ぜひそのまま危機感を持って勉強してほしい。その若い柔軟な発想力で、二酸化炭素を出さない、人の力で制御できる、経済的にもものすごく有益な発電システムを生み出して環境破壊を止めてほしい。そしてトランプが「そのシステムをぜひ売ってくれ」と言ったら「How dare you」って言ってやればいい。

アニメ

日本のアニメ界の創成期をモデルにしたNHKの朝ドラ『なつぞら』が終わりました。男優陣が元祖イケメンの草刈正雄を始め国宝級イケメンと称される吉沢亮などイケメンパラダイスで楽しませていただきました。

アニメにどっぷりつかって子供時代を過ごしてきたので懐かしさもいっぱいでした。幼少期、私の一番のお気に入りだったアニメは『怪物くん』で、どのくらい気に入ってたかというと最終回を迎え放送が終わりになった時に「なんで終わるの?」と泣いて怒ったくらい好きでした。泣いて怒り続ける私に父が「テレビマンガを作るには同じような絵を何枚も何枚も書かなくちゃいけなくてそれは大変な作業で、作っている人がみんな疲れちゃったんだよ。」と言ったのです。その時は(また適当な事を言って私をだまそうとしている。)と思ったのでした。なんせ私を言いくるめるために色んなことを言う父でしたから。何年かしてアニメの仕組みを知り父が言ったのは本当だったと驚いたのでした。

子供を子供でいさせてくれるいいアニメに囲まれて育ったんだなぁと思います。たくさんたくさん同じような絵を描いてアニメを作ってくださった皆様ありがとうございました。

ラグビーワールドカップ

ラグビーワールドカップ、日本は白星発進となりました。幼い頃一緒によく遊んだ同じ年の従兄は、高校に入ってからラグビーを始めて顔に凄い擦過傷をつくったりしていました。「ラグビーは格闘技だから」そんなことを言ってた気がします。大学ではスポーツ新聞を作るサークルに所属してラグビーの記事を書いたりしていたようです。そんな彼が亡くなってもう今年で七回忌でした。先日彼のサークル仲間がお墓参りに来てくれました。「みんなでラグビーワールドカップ見に行くんですよ。M(従兄)に自慢してやろうと思って来ました。」「いやいや、彼もみんなと一緒にラグビーを観るためについていくと思いますよ」そんな会話をして楽しいひとときを過ごしました。若くして亡くなって不憫でしたがこんなにいい友人達と楽しい時間を過ごしてきたことがわかり短いけどいい人生だったのではないかと思いました。

梅干し

前回でも書きましたが今年は梅が豊作でした。急遽樽を買い足して漬けたのですがさすがにこれ以上は置いておくところもないしもう無理、というわけで近所の方にもらっていただきました。今日、その梅の一部が夏野菜のお土産と一緒に里帰りしてきました。きれいに赤く染まってほんのり紫蘇の風味もしてとっても綺麗な美味しい梅干しになってました。うちの子たちは親が(私が)紫蘇をけちったためか色の茶色い子になってしまいましたが・・・。同じ生まれの子供でも育ちが違うと変わるものです。くださったIさんに綺麗に赤くする秘訣を今度うかがってみようと思っています。Iさん、ありがとうございました。ごちそうさまです。

来年はどのくらい採れるかわかりませんが、今年みたいに沢山取れたらこのページに載せますので欲しい人は貰いに来てください。

夏の終わり

21日に仲間寺の大施餓鬼会が、22日に京都での勉強会が、そして昨日でアルバイト先の塾の夏期講習が終わり、せわしない夏が終わりました。ふと気付くと夜は涼しくなっており夏が終わりかけています。この夏は予定外にアルバイトの仕事が多く入ってしまい「住職が寺にいないなんて」と副住職にしかられながらアルバイトに行き、無い日は寺の仕事とマンボウのような私には珍しくよく動いた夏でした。

そうそう、今年は梅干しを沢山漬けました。干すのがなかなか大変で大施餓鬼会までに干せた分はいらしてくださった方に少しずつですがお持ちいただきました。棚経に回った先などで「美味しかった」と言ってくださる方もいらしてすっかり気を良くしています。お彼岸にも配ろうかしらなどと思っています。でも、その後なかなか干せずに今に至っています。ちゃんと全部干しきるのかしら。と、ちと不安でもあります。

この夏は今のところ蚊が少ないです。また、セミの鳴くのも遅かった気がします。気のせいかなとも思っていたのですが顔を合わせた他のひとはお寺さんも言っていたので気のせいではなさそうです。さて、これからちょっと涼しくなっており一気に蚊が出てくるのか・・・。お墓参り用に蚊を避ける スプレーやスキンガードなどを客殿玄関に用意してますのでお墓参りの方、遠慮無くお使いください。