住職のつぶやき

ラグビーワールドカップ

ラグビーワールドカップ、日本は白星発進となりました。幼い頃一緒によく遊んだ同じ年の従兄は、高校に入ってからラグビーを始めて顔に凄い擦過傷をつくったりしていました。「ラグビーは格闘技だから」そんなことを言ってた気がします。大学ではスポーツ新聞を作るサークルに所属してラグビーの記事を書いたりしていたようです。そんな彼が亡くなってもう今年で七回忌でした。先日彼のサークル仲間がお墓参りに来てくれました。「みんなでラグビーワールドカップ見に行くんですよ。M(従兄)に自慢してやろうと思って来ました。」「いやいや、彼もみんなと一緒にラグビーを観るためについていくと思いますよ」そんな会話をして楽しいひとときを過ごしました。若くして亡くなって不憫でしたがこんなにいい友人達と楽しい時間を過ごしてきたことがわかり短いけどいい人生だったのではないかと思いました。

梅干し

前回でも書きましたが今年は梅が豊作でした。急遽樽を買い足して漬けたのですがさすがにこれ以上は置いておくところもないしもう無理、というわけで近所の方にもらっていただきました。今日、その梅の一部が夏野菜のお土産と一緒に里帰りしてきました。きれいに赤く染まってほんのり紫蘇の風味もしてとっても綺麗な美味しい梅干しになってました。うちの子たちは親が(私が)紫蘇をけちったためか色の茶色い子になってしまいましたが・・・。同じ生まれの子供でも育ちが違うと変わるものです。くださったIさんに綺麗に赤くする秘訣を今度うかがってみようと思っています。Iさん、ありがとうございました。ごちそうさまです。

来年はどのくらい採れるかわかりませんが、今年みたいに沢山取れたらこのページに載せますので欲しい人は貰いに来てください。

夏の終わり

21日に仲間寺の大施餓鬼会が、22日に京都での勉強会が、そして昨日でアルバイト先の塾の夏期講習が終わり、せわしない夏が終わりました。ふと気付くと夜は涼しくなっており夏が終わりかけています。この夏は予定外にアルバイトの仕事が多く入ってしまい「住職が寺にいないなんて」と副住職にしかられながらアルバイトに行き、無い日は寺の仕事とマンボウのような私には珍しくよく動いた夏でした。

そうそう、今年は梅干しを沢山漬けました。干すのがなかなか大変で大施餓鬼会までに干せた分はいらしてくださった方に少しずつですがお持ちいただきました。棚経に回った先などで「美味しかった」と言ってくださる方もいらしてすっかり気を良くしています。お彼岸にも配ろうかしらなどと思っています。でも、その後なかなか干せずに今に至っています。ちゃんと全部干しきるのかしら。と、ちと不安でもあります。

この夏は今のところ蚊が少ないです。また、セミの鳴くのも遅かった気がします。気のせいかなとも思っていたのですが顔を合わせた他のひとはお寺さんも言っていたので気のせいではなさそうです。さて、これからちょっと涼しくなっており一気に蚊が出てくるのか・・・。お墓参り用に蚊を避ける スプレーやスキンガードなどを客殿玄関に用意してますのでお墓参りの方、遠慮無くお使いください。

お盆がおわって

今年も無事にお棚経を終えました。時折雨が激しく降るときもありましたが降ったり止んだりが短い時間で繰り返されたので外に出ている時は降ってなかったり、ありがたいことにあまり影響を受けずにまわることができました。

新盆のお宅をまわると去年はいつもの優しい笑顔で迎えてくれたのに、お世話になったなぁ、などと亡くなられた方を思い出されてちょっと寂しい気持ちにもなったのですが、子供や孫、親戚が集まっている様子に暖かい気持ちになりました。

去年は赤ちゃんだった子がきちんと挨拶できたり、身長が伸びてすっかり大人びたり、成長していく子供達を嬉しく眺め、お定まりの「宿題は終わった?」と声をかけ「終わった」という返事に過去の自分と比べて(なんて優秀!)と感心したのでした。

今年、一番気になったのはHさんの隣人の話です。Hさんは季節のご挨拶にいつも綺麗なお花をお持ちくださり、棚経に行ったときも「移動中召し上がってください。」と飲み物を持たせてくださる、そんな方です。その方が隣人の嫌がらせにずっと困っているというのです。Hさん宅に行く道を自分の所有と根拠なく言い張り、通る人に罵声を浴びせたりゴミを撒いたりするのだそうです。裁判ではっきりさせてもまた元通り。同じように嫌がらせを受けていた人は引っ越されたそうです。「引っ越すわけにもいかないし」とほとほと困り果てているHさんが本当にお気の毒でした。隣人の方がまともになってHさんが穏やかに暮らせるように祈ることしかできないのが歯がゆいです。

 

お盆休み

一昨日、アルバイト先で「ようやくお盆休みですねぇ。」とみんなが嬉しそうに話すのを曖昧な笑顔で聞いておりました。

お盆がきます。今年もお棚経にまわります。それに先だって「来ないでください。」と言われるのは正直ショックです。親しくしてきたと思っていた檀家さんにお断りされるのは胸が痛みます。せめて、「出掛けてしまうのでお寺でご供養しておいていただけますか」とかオブラートに包んでさらにお薬飲めるかなにまぶすような言い回しをしていただけないだろうか。傷つきやすい硝子のハートなので。(笑)

 

『国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅』東京国立博物館

ようやっと行って来ました。上野までの乗り継ぎが面倒なので寺からバスでと思い、費用の半分までは寺で負担する覚悟で伊勢原市内のお檀家さんに呼び掛けたのですか残念ながら参加希望者があまりにも少なく中止に。住職の人望の無さの現れと、情けないかぎりです。というわけで自力で電車を乗り継いでようやく行って来ました。

と書いたまま下書で放置すること早ふたつき?さらに情けないかぎりです。今さらですが、印象に残っているのは寺宝の漆塗りの花籠です。あれで散華をしたら素敵だろうなぁ。漆塗りの技術保存を応援するために燈籠を作ってもらっているというお寺さんがいますが、図録を見せてこういうのを作ってと頼んだらできるのだろうかと妄想がひろがりました。

宣伝したかいがあって「行って来ましたよ」とご報告くださる方もいらっしゃいました。連日かなりの入場者があったようで嬉しいです。