皮袋のワイン

皮袋のワイン

子供の頃に聞いた話。うろ覚えなのだがキリスト教の話かもしれない。ある町で疫病が流行った。沢山の人が亡くなっていく。そこへある男が現れて「私がこの町を救おう」と疫病を止めた。感謝した町のものは皆お礼に何かしたいと言った。男は「では、この皮袋にコップ一杯ずつワインを入れてくれ」と言った。町の人全員が入れ終わった。皮袋の中は水だった。町は滅びたというお話し。

録画してあった番組、名古屋の老舗デパートが閉店する最後の三日間を追ったドキュメンタリーを見てふと思い出した。無くなることを惜しむ人が殺到していた。人は勝手だなと思う。自分もですけど。