私が住職になった時、うちを目の敵にする寺があった。まだ女性住職を認めたくないという風潮もあり「うちがお前の寺を兼務した方が良いと言う人もいる」と言われた。何か粗相があってはいけない、宗派の中ではもちろん、住職としての立ち居振る舞いにはものすごく気を付けて来た。そこのご住職が亡くなった。自分でも気付かないうちに気がゆるんだ。もともとうっかり屋でミスが多いのだが、先日あるご寺院のご住職のご葬儀に経本を忘れた。お経を読みに行ってるのに。私を目の敵にしたあの住職がいたお陰で今まで気を張ってミスが少なくやって来られたのかもしれない。改めて「気を引き締めなければ」とおもった。
毒を毒のままにするか薬に変えるか…。自分次第なのかもしれない。