今年の漢字『漬』

今年の漢字『漬』

ふり返ってみると今年は色々な漬物を作りました。ぬか漬け、梅干し(普通のとカリカリ梅)、らっきょ、紅ショウガ、スンキ、かぶらずし。

スンキは長野の友人が教えてくれた、乳酸菌を使って赤カブの葉を発酵させた漬物です。塩を使わないヘルシーな漬物としてテレビにも取り上げあられました。昨年、長野まで講習会に行き漬け方を習いました。葉を切って湯通しして出来上がっているスンキと一緒に漬けるだけなのですが、なかなかいい味いい色になりません。名人が漬けるときれいなピンク色になります。私のスンキは悲しい色をしています。味はまぁまぁなので次回に期待してます。残念ながら赤かぶの葉がこの辺では手に入らないので長野の友人に送ってもらわねばなりません。嫌がることなく送ってくれる友人に感謝です。

かぶらずしは金沢の麹を使った漬物です。夫の母が毎年漬けて、お正月に行くと食べさせてくれてお土産に持たせてくれていました。ですが、ここ数年は「もうしんどい」と言って漬けなくなっていました。かぶらずしと言っても義母のアレンジで大根とサバで作ります。私にとってのかぶらずしは義母の漬けた物なので市販品を食べても全く別物で満足できませんでした。今から7年ほど前、義母が90になった頃、忙しくて動けない私の代わりに夫と娘にビデオカメラを持たせて義母の漬け方を教わりに行かせたのですがまったく役に立ちませんでした。なので義母が漬けるをやめてからは食べられなくなっていました。それが、この夏、一人暮らしが大変になった義母がうちの近くの老人ホームに引っ越してきたのです。そこで今年は教わりながら漬けてみました。「忘れてしまったわ~」と言うのでクックパッドも参考にしながら。義母はホームに入って5カ月程経ちますが「ここは毎日ごちそうで」と言って何が食べたいとも言いませんでした。完成したかぶらずしを味見に持って行ったら、数日後に「また食べたい」と言ってくれました。また漬けようと思っています。

そして、今、白菜を漬け始めました。亡き母が漬けた白菜漬けが食べたいと思うのですが、まったく教わらなかったのでクックパッドで似たようなレシピを見つけてやってみています。どうなることやら。父のねえやだったおサダおばあちゃんが生前よく持ってきてくれたぬか漬けの古漬けで作る「かくや」が食べたくて、ぬか漬けをいろいろやっているのですが難しいです。教えてもらえるうちに教わらないといけないんだなぁとしみじみ思います。