『ひよっこ』

『ひよっこ』

『ひよっこ』NHKの朝ドラでご存知の方も多いと思うが終戦後、昭和30年代から60年代を舞台にしたドラマで私たち世代には懐かしい香りがするドラマだ。「田植えって前に進みながら植えるの?」とか、「あんなにいい雨具はなかったでしょ。」「うわ~、記憶喪失って、韓国ドラマかよ」などつっこみながら結構楽しんでみている。

今日は主人公の元先輩社員愛子さんの話だった。愛子さんは戦争で結婚を約束した人を亡くしている。恋人は戦地に赴くときに自分は生きて帰れないと思うから結婚はしないと愛子さんが泣いて頼んでも結婚してくれなかった。僕がいなくなっても君は幸せになるんだよ。そう言って帰らぬ人になった。そんな恋人を忘れられずに愛子さんはずっと一人で生きてきた。戦争を知らない子供たちがもうジジー、ババーになった現代、ちょっと変な隣人はミサイルを打ち続け、お仲間とされる人はおかしい人をまともに相手にして吠えまくっている。憲法を改正したいという意見もでてきている。「戦争は愛する人を失うんですよ。」そんな当たり前のことを思い出した人も多かったと思う。また、愛子さんは新しい恋を見つけて「自分にもこんな感情が残っていたんだ」って喜ぶのですが、これがすごくよかった。亡くなった人にとらわれてはいけませんよ。自分が幸せになることが亡くなった愛する人にとっても自分にとっても大事なんですよ。そんなふうに受け取ったのは私だけだろうか。