宗祖弘法大師誕生会

宗祖弘法大師誕生会

今日は教津会という東寺真言宗、真言宗東寺派の寺院が参加している会の宗祖弘法大師の誕生会でした。ちなみに「タンジョウエ」と読みます。30名ほどの僧侶が一堂に会しお大師さんの誕生をお祝いしました。今年は三光寺がある地区が担当で会が行われたため、私もお役を務めることとなり、あがり症で小心者なので嫌な汗をかきながら参加しました。

「お大師さんは天才なんです。」お大師さんの研究をなさっている高木訷元先生が講義の中で断言されてました。合格祈願もお大師さんにお願いすればいいんです。ともおっしゃってられました。何故だか私にはこの言葉がすごく響いたのです。昨年末にふくらはぎにできた小さい腫瘍摘出する手術をしました。手術といっても日帰りの簡単なものでしたが、なんせ小心者なので「神経が傷ついたらどうしよう」「ケロイド体質だから傷が大きく残ったら嫌だな」「麻酔が効かなくて痛かったらどうしよう」「親知らずを抜いた時みたいに出血が止まらなかったら・・・」などなど心配が次から次へとわいてきたのです。その時思い出したのが「お大師さんは天才なんです。」と言う言葉でした。手術台の上でひたすら祈りました。「お大師さんの能力をこのお医者さんにお与えください。南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛、・・・」お陰様で最初の麻酔の注射を打つ時が痛かっただけで、痛みも、大変な出血もなく無事に手術は終わりました。その後も痛み止めが効いたのか傷が痛むことは全くなく順調に回復し、傷跡もケロイド状にもならず、今ではだいぶ薄くなりました。お医者さんが優秀だったのでしょう。仏さんのご加護もあったのでしょう。祈ることができるというのはありがたいことだと思いました。お大師様の生誕を心よりお喜び申し上げます。