法話

法話

昨日大施餓鬼会が無事に終わりました。毎年の事なのに何であんなにバタバタしてしまうのか我ながら不思議です。きっと終わるとホッとしてそれで終わってしまうからかと。今年は反省メモを作って来年に備えようと思います。

今回の施餓鬼会でもそうですが、葬儀や法事の時にも一応お坊さんらしく法話をするのですが、あがり症のせいか、たいてい考えていたことがうまく話せずに終わります。元々仏教のお勉強が足りてないから引き出しが少ないというのが一番の原因かなとも思います。(だったらもっと勉強しろよと自分でつっこんでおきます。)

それでこの間コンビニで『あおぞら説法』で有名な寂聴さんの法話の大活字マガジンを見つけたので買って読んでみました。さすがプロの物書きでいらっしゃるから人の心をつかむ上手なお話です。仏さんのお話をわかりやすく皆さんが興味を持つようにお話になっています。「言わんとしていることは私と同じなのに(笑)なんて上手なんだ。みならわなくちゃ」と大変感心納得反省しました。そうは言っても簡単に同じようにはできませんねぇ。難しいものです。

その雑誌を読んだ直後に知人から西原理恵子さん(漫画家。『毎日かあさん』の作者。高須クリニックの高須院長の恋人?妻?)が書いた『生きる悪知恵』をいただきました。読んでびっくり。凄い。生きることの本質をついています。おげれつなところ乱暴なところも多々あるのですが「人が生きるってこういうこと」って教えてくれます。法話ってこれかなとも思います。興味のある方はぜひご一読ください。この本を読む前に西原さんの壮絶な半生がわかるものをチロっと読んでからの方がより楽しめるかもしれません。

寂聴さんより西原さんに感銘を受けている時点で…僧侶として大丈夫か私?