ありがたい

ありがたい

この間、嫌な思いをすることが続いた。

名前を名乗らず最初から喧嘩腰でいきなり「お墓の権利を持っているものですが、父がなくなったので権利を返したいのですがどうすればいいですか?」という電話があった。お名前をうかがうとうちに墓所をとり長年きちんとお檀家さんとしてお力添え下さった方の家だった。故人はきちんとご供養していただけたのだろうか・・・胸が痛んだ。

法事に持ってくるものを尋ねておきながらまともに仕度をしてこない家が続いた。悲しい気持ちになった。

こういうことがいくつも続くと暗~いきもちになる。

そんな時にあるお檀家さんが「この間話したお酒持ってきました」とお酒を届けてくれた。法事のあとのお齊の席で「住職、盛升のこの時期にでるしぼりたて呑んだことある?美味しいよ。」「話だけじゃねぇ(笑)」という会話を覚えていてわざわざ持ってきてくれたのだ。お酒が美味しかったのはもちろんその気持ちが嬉しくて、暗くなっていた気分がいっぺんに明るくなった。仏さんが「こういうお檀家さんもいるでしょ」と励ましてくれたのかもしれない。ありがたい。これからも頑張ります。我ながら単純だなぁ。