弁慶

弁慶

梵字を教えて下さっていた師僧がご遷化された。長らく病気療養中でらしたが、お元気になって戻られると信じていたのでショックでした。指導を受け始めた頃先生はすでに90歳を越えてられたのですが、三重の山奥のご自房からリュックを背負って一人で京都の東寺まで年に数回通ってらっしゃいました。「毎日書かないとあかんよ。」「武蔵坊弁慶がな、どんなに力があっても、糊を作ろうと思ったらまとめていっぺんにご飯粒練ろうと思うてもできひん。一粒一粒練らなあかんのや。」先生の言葉が思い出されます。先生、本当にありがとうございました。がんばります。