住職のつぶやき

お手紙

塾で小学生を教えている。先日ある子供が授業が終わった時に「はい。」と小さい紙をくれた。何かと思ったら可愛らしいThank youカードだった。そこには「算数 楽しい」「来週も楽しい問題だしてね」というメッセージが。すごく優秀な子で普通の子の半分の時間で課題が終わってしまう。なので特別にプリントを用意していってあげたのが嬉しかったようだ。こういう素直さを忘れずに大人になってほしいなと思う。

昔、若かりし頃、学校の授業で使う教材用ビデオを作る仕事をしたとき「わかりやすい良いビデオ作っていただきありがとう」という手紙をいただいたことがある。名門お嬢様学校の先生からだった。わざわざ褒めるお手紙を下さる、人を育てる教育者だ、流石だと思った。

嬉しい、楽しい、ありがとう、・・・そんな気持ちを伝えてもらうとこちらも嬉しく、楽しく、ありがたい気持ちになる。

今日あなたが無為に過ごした一日は・・・

「今日あなたが無為に過ごした一日は、昨日亡くなった人が切に生きたいと願った一日です。」

昨日、真言宗教津会、弘法大師様の教えを広めましょうというという会の『弘法大師誕生会』がありました。30名を越える僧侶が集まりお大師様の誕生を祝う法要が営まれました。

そこである僧侶がお話しされてたのが冒頭のことばです。どこかの仏教会の何年か前のコピーらしいのですが、その方は「これを聞いたときはっとしたんだよ。」とおっしゃってました。私もはっとしたのでここに記させていただきます。(多少言葉が違ってるかもしれません。ご容赦下さい。)

悪質タックル

この数日新聞やワイドショーをにぎわしているアメリカンフットボールの悪質タックル事件、試合で悪質なタックルをし相手選手に怪我をさせたという事件、その当事者、怪我をさせた方の選手が記者会見を開いた。記者クラブでのきちんとした会見だった。名前と顔を出し自分の精一杯の謝罪の気持ちを現そうとする会見のようにみえた。この会見での彼の話が事実ならば、驚いたのは悪質行為をするに至る過程で名前が出ている監督以外にもコーチ、学生スタッフというこの事件に関与した人間がいるということだ。なんで誰も止められなかったのか。監督の指示がおかしいと誰一人思わなかったのか。いじめをみないふりする人たちと同じ嫌なにおいがしてやりきれない。

「20歳になったばかりなので特別な配慮で弁護士の同伴を認めました。」「アップばかりを撮らないようご配慮いただきたい。」記者クラブの人、弁護士が当人の会見に先立って話した言葉にはまだ子供であり未来ある青年でもある当人への心遣いを感じた。これが大人が子供に見せるべき態度だと思った。

『しゃばけシリーズ』の作者、畠中恵さんが『つくもがみ、遊ぼうよ』という作品の中で江戸の捨て子事情についてこんなことを書いている。「子は天が授けてくださった宝だからな。ちゃんと大きくなるまで、育てて貰えるさ。そして、だ。拾われた子はその内育ち、いずれ独り立ちして親となる。また幼い子が置き去りにされていたら、今度は己が拾って、育ててゆくのさ。大事に大事に、神様から託された命を養ってゆく。」社会全体、みんなで子供を育てていく。いつからそんな大事な事をこの国は見失ってしまったんだろう。どの子も自分の子供と同じ大事な子供なのに。

この事件の当事者になってしまった二人の選手の身体と心の傷が一日も早く癒えますように。

シャンシャン

「シャンシャン見たい!子パンダのうちに見たい!」と言っていたら高校からの親友が観覧券を当てて「あんたの名前も書いといたけど一緒に行く?」と誘ってくれました。二つ返事で上野動物園に行って来ました。こどもの日の動物園はそれはもうすごい混みようでこんなに混んでいる動物園に行ったのは初めてだと思います。シャンシャンはお母さんのパンダから離れて一人で(一匹で?)放飼場で寝てました。パンダ舎の前を30秒ずつで移動しながら見ていくのですがシャンシャンはずっと寝てました。寝ている部屋の前に「ねるのもだいじ!」という解説がありました。さくらんぼといい、シャンシャンといいありがたいなと思う日々でした。

DSC_0817_1

さくらんぼ

私のさくらんぼ好きを知った檀家のFさんから「住職、さくらんぼが食べ頃になりました。よかったら採りに来て下さい。」と連絡をいただきいそいそ出かけました。大きな木に赤い実がたくさんなっていてそれは綺麗でした。遠慮なく採らせていただき家に帰って早速洗って口の中へ。いっぺんに5~6粒口に突っ込むという贅沢な食べ方をさせていただきました。佐藤錦とかに比べると甘みは少ないけれど自然な美味しさでした。佐藤錦が整形美人なら田舎にいる天然の綺麗な子って感じですかね。Fさん、ありがとうございました。ごちそうさまでした。

アメリカンチェリーよりさくらんぼ、洋梨より梨、オレンジよりみかん、日本の物の方が好きなことに改めて気付きました。

ナッツ姫、みずかけ姫

「ナッツ姫」、「みずかけ姫」、大韓航空を持つ韓国の大財閥のお騒がせお嬢様たちだ。ナッツ姫はCAがマニュアル通りにナッツを出さなかったことに腹をたて飛行機を空港に引き帰らせたことでその名がつき、有罪判決を受けただ今執行猶予中。みずかけ姫は広告代理店の社員に飲み物の入ったコップを投げつけるなどのパワハラ行為で訴えられた。

韓国ドラマを見ていると常識はずれな財閥がしょっちゅう出てくる。「そんな奴いないだろう。」「韓国は法治国家じゃないの?」「韓国の財閥は治外法権?」という疑問にこのお姫さまたちが答えをくれた、『ドラマは事実』。

あぁ、もとは北朝鮮と同じ国だった。

韓国の財閥よりもっと大きな力を持ったあの人はもっともっとやりたい放題なんだろうな。あたりまえのように。約束と決まりとか法とか人権とか何もかも関係なしに。