先日、義母が102歳の誕生日を迎えた。色々記憶が混濁して話が突拍子ないことが多いのだが、まだ、時々会う自分の子供やその伴侶、孫が認識できて会話が成り立つ。
この間話している時に「わたしが子供の頃はまだ戦争が終わったばかりで…」と言い出した。「?」と驚いたのだが第一次世界大戦のことだとわかった。そうか、ようやく訪れた戦後がつかの間で第二次世界大戦になったんだと改めて思った。
そんな義母が口にするのはいつも感謝の言葉だ。「施設の人がとてもよくしてくれて有難い」「ご飯が美味しくて有難い」「○○ちゃん(息子毎日)たちが毎日来てくれて有難い」施設のご飯は「お金出すからもっと美味しくして」と言った入居者家族がいるし、夫も毎日は行ってない。「私は幸せ者」と言う。長男に全財産使い果たされさんざん迷惑かけられたんじゃないのかと思うのだが。そんな愚痴は一切言わない。
子供に迷惑をかけないとはこういうことだと思う。私はこんな風にボケていかれるだろうか。ますます精進せねば。