無くなって欲しくないもの

無くなって欲しくないもの

「俺は本は本屋で買う。中古書店で買うと作家に金が入らないから。」と言ったのは、先代住職である私の父だ。なるほどと思った。

私は本は電子機器ではなく紙媒体で読みたいので本を買うか図書館で借りる。父と違って中古書店でも買う。本がゴミにならない良いシステムだと思うから。でも、最近は本屋さんで買う。本屋さんが無くならないように。ポチっとすれば翌日手に入るのはわかっているのだが。本を見てペラペラめくって選びたいことも多いのだ。

最近の本屋さんは検索機械があるから直ぐに欲しい本を探してくれる。先日も本屋さんで店員さんに「この本が欲しいのだけど」と言うと、直ぐに探して目的の本のある書棚まで案内してくれた。

私一人がこんなことしてもたいして効果は無いかもしれない。でも、本屋さんが無くなったらやらなかったことを後悔するだろう。

もうすぐ衆議院議員選挙だ。私は戦争は嫌だ。自分で安全に後始末できない原子力発電も嫌だ。食料が確保されてないのも嫌だ。ものすごい格差社会になってきているのも嫌だ。投票は自分が望む暮らしができる国にするための唯一の手段なのかと思う。