今月は僧侶のお葬式に三回出た。そのうちの二回は、大施餓鬼会に来ていただいたり行かせていただいたりしている、先代が築いていってくれた仲間寺のお葬式だった。
うちの先代が亡くなった時、私が不勉強で何もわからないうえに、もしもの時に助けてもらう約束をしていた同門のご住職に約束を反故にされ途方にくれた状況となった。その時に中心になって助けてくださった方々だ。お寺の住職のお葬式は色々な決まりごとがある。それは、宗派ごとに違いがあるようだ。お導師さん(法要の中心)、奉行(法要の進行等取り仕切る)、承仕(お手伝い)、職衆(中心になってお経を読む)、随喜(当日お見えくださるお坊さん。お経を読む)がいる。随喜以外を決めてお願いしないといけない。この人選からして私には誰にお願いして良いものかわからなかった。幸い唯一存じ上げていた父の師僧寺のご住職がご助力くださりなんとか乗り切ったのだった。
うちのお寺は宗派内では一軒だけ外れたところにあるため仲間寺はほとんど他派だ。今回亡くなられたお二方も他派だった。先代住職であった父が仲良くさせていただいていた事もあり、父の葬儀後、私が住職となってからもずっと助けてくださった。本当にありがたかった。お二方のご葬儀には職衆として参列し読経させていただくことができた。感謝を込めて読経した。